楽しいカオスを作るのは、楽じゃない

リバプールFCに狂い、サラブレッドを愛し一口馬主で悪戦苦闘するオタクが、今世のカオスに身を沈めながら「みんなもこっちに来いよ」と足を引っ張りたがるブログ

セレクトセール2018 2日目 当歳セール終了。まとめと注目馬ピックアップ

hearts-cry2.hatenablog.com

 

さて、まずは今日も当歳セールを数字で振り返っておこう。

本日はのべ232頭が上場、うち205頭が落札され落札率は88%を超えた。

当日の売り上げは82億円少々と、過去最高だった昨年の86億円には届かなかったものの、2日合算では179億円と過去最高をまた更新している。

 

最高額馬が、シルク会員お馴染み、リアアントニアのディープインパクト牡馬で

2億9000万円程度だった事からも1頭当たりの金額の派手さでは例年の方があったかな?

という印象ではあるものの、初日と同じく2日目もやっぱり

これがこんな値段するの? って馬も多く底上げが着実になされていて

各馬主さんたちも希望通りの購入がなかなか難しかった様子。

いやあ、凄い世界ですねえ……

これで資金の余った馬主さんたちがシルクの募集に突撃してくるわけですねわかります……

大本営的には日本もそろそろ当歳よりも1歳馬の方にシフトしてきたんじゃないかな? ってニュアンスでしたね。

実際若い馬主さんたちも一口馬主から始めた人多いだろうし、そういう事なんでしょう。

 

では今日も個人的に気になる馬たちをいくらかピックアップして残しておこう。

余談だけどNICKSに関してのエントリーそのうち書いて残しておきたい。

今日の購買も僕の好みドンズバで、竹内さんのインタビュー聞いてても

好みが被って当然だよな~って感想で。氏のブログ読んでても刺さる刺さる。

僕は完全に望田潤チルドレンで先生の理論を自分用に(勝手に)流用してるだけなんだから、そりゃ刺さるに決まってる。

 

当歳はちょっと気になる馬が多すぎるから、ほんとに軽く一言だけの馬も一緒にざっと並べておく。

こっちもディープやキンカメは基本除外で。すでに実績があるところも面白くないからあまり触れないことに。

それではいってみよう。

 

301番 コンヴィクションⅡの2018 牡 ドゥラメンテ

母はノーザンダンサー4×5で、本馬はミスプロとHaloのクロス。

馬体も動きもよさげで、ノーザンダンサーの血量にしてもこれくらいのがドゥラメンテのベターな例になったりして。

芝中距離。

 

307番 メチャコルタの2018 メス モーリス

これはきっと牡馬が取れなくてがっかりしただろうなあw

スクリーンヒーロー牝馬が走らないのは有名だけど、そもそもロベルト系自体にそういう傾向はある。グラスも牝馬走んなかったしねー。

グラスワンダーLucky Robertoで、こういうの試してみたかったんだろう。

動きを見ると膝下の機敏さ力強さとかちゃんと血統的なモノが表現されてる感じだから走るかどうか楽しみ。

芝ダート兼用マイラー

 

309番 セレスタの2018 牡 ハーツクライ

なぜかやたらとディープを付けたがるA.P. Indy繁殖、むしろハーツの方がイイんじゃないの? ってずっと思ってたからこういうのが走ってそうなっていくといいな。という願望w

 

319番 アドマイヤフッキーの2018 牡 リオンディーズ

リオンディーズで5000万円超え!?

主流血統詰め詰めでノーザンダンサー過多なリオンディーズには最適解の一つと思われる、

トキオリアリティー×フジキセキのアドマイヤフッキー。馬のデキも文句ないしいけるんじゃないか。

マイラー

 

332番 ノッテビアンカの2018 牡 ヴィクトワールピサ

ピサにフランス血脈とMill Reefミスプロで80点回答くらいの馬だと思う。

最低限のスピードが備わっていれば……って所だけど全身の使い方も好みだったからピック。

芝中距離~

 

343番 ヴィリエルバクルの2018 牡 キズナ

キズナはなんだか難しいな~ってずっと思ってて、このセレクト2日間でも同じことを考えながら見ていたんだけど、

この馬はまずシーザスターズでディープに合う血がてんこ盛り。

祖母Miss HawaiがSpecial≒Thatchの3×4持ちでこちらにも合いそうな血がてんこ盛り。

馬も問題なさそうで、とりあえずこういうのからかなと。

キズナAcropolisが良いんじゃない? って見解もあって気になった。

芝中距離~

 

353番 ラインダールの2018 牡 アジアエクスプレス

注目のヘニーヒューズ×フレンチデピュティのニックスが1代ずつ代を経た形。

母は未勝利馬だしノーザンがこういう馬をラインナップしたこと自体小さな驚きだけれども、2200万つけば文句ないよね~

配合はもちろんとにかく歩様がよかった。

大箱向きダートマイラー

 

356番 アゲヒバリの2018 牡 ロードカナロア

これは世間一般的な注目馬だけど挙げないわけにはいかなかった。

クロフネで適度に締めつつ、泣く子も黙るトゥザヴィクトリー経由での

サンデー注入とspecial弄り。母父クロフネはディープと相似点が多いカナロアでもきっと成功すると思う。

歩様を見てもこの配合でも肩の稼働がなかなかで、これはもうそのまま今年の2冠牝馬アーモンドアイをイメージしてて良いんじゃないかと。金子さんが買ってるんだよね~

芝中距離。

 

358番 カウアイレーンの2018 牡 オルフェーヴル

ステイフーリッシュ(父ステゴ)の下だが、こちらの方がさらに好形。

キンカメ経由でのspecial持ちが成功するかはオルフェにとって大きいと思うけどこの馬はまずいけるんじゃなかろうか。

母がノーザンダンサー5×5と薄く、そもそもシルバーレーンがNOノーザンダンサーなところもよい。

これに動きも抜群で気に入ったし、オルフェーヴルは僕が日本競馬史上最強だと考えている馬だし大物続々排出期待したい。これも金子さんなんだよね~

芝中距離~

 

359番 ベアフットレディの2018 牡 ダイワメジャー

わかりやすくこれでもかとダイワメジャーと合う血が詰め込まれてるw

位置も悪くないし手堅く走るのではなかろうか。

いくら相性がいいとはいえ Footstepsinthesandやテンビー経由というところは弱点でもあると思うから、まあそれなりにってところかな。

マイラー

 

362番 アトアニの2018 牡 ミッキーアイル

これはめっちゃ面白い!

こういう馬を掘り起こしておくために書いてるようなもんだからこういうのがいると嬉しいぞw

ミッキーアイルはディープはもちろんロックオブジブラルタルとステラマドリッド持ちだというのが大きく、これはかなり成功するんじゃないかなって個人的には考えてた。

で、この馬はアイルドフランスの所をガツンと殴ってきた形。

ヌレイエフのクロスとMy Bupersの直接クロスがある。これはそもそもミッキーアイルの特性をそのまま突いてきているし、この弄り方が合わないわけないと思う。

父と瓜二つの突進型マイラーを期待したい。

父と同じオーナーに買われたというのもいいよね。ロマンだね。

 

397番 アイムユアーズの2018 牡 ドゥラメンテ

超高額馬でも配合オタとしては挙げないわけにはいかない馬。

一つ上のシルクに出てくるオルフェ産駒も面白いんだけど、こっちのほうがさらに好形。芸術的にデザインされた多重クロスを持つアイムユアーズのその特性をさらに累進させている。

本馬はキングマンボとサンデーのクロスで、これだけだとドゥラメンテの特長と打ち消しあうんじゃない? なんて邪推したが大胆なダイナカールの直接クロスまで持っており、ただ美しいだけで気にならなくなった。

さらにファルブラヴの部分だけがこの母子2代続く多重クロスに(5代血統表では)全く関与せず、かつファルブラヴ自体が5代アウトというところもその芸術性に華を添えている。

この部分がなければただただ胃もたれしちゃうだけだもんね。

そしてやっぱり落札したのはNICKSさんでした。

待ち遠しい。芝中距離

 

とりあえずここまで……

450番以降は文字通りざっと名前を流し見ただけだからたぶん後で数頭追加するな。

さすがに一気に見ていくと疲れる。実際に馬を選ぶ方々は当然もっと労力をかけているわけですげえなあと。

とても集中力がもたない……

 

雑感としてはモーリスに触れておこう。

モーリス産駒の配合は思っていたのとちょっと違って、サンデーはもちろん

Danzigまわりを触っている馬が多かった。そっち? って感じだったが

現場の人達の判断はそっちが多かったんだろう。

ダイナアクトレスの美点が表現された馬って印象だったから、そこやランニングヒロインのところを主に触ってくるのでは? って考えてた。走ってみなくちゃわからんけど、どうなるかな。

 

最後に、シルクホースクラブの募集馬カタログがいよいよ来週には届くようで、WEBにはもっと早くアップされるだろうから、それまでにそちらの募集リストから簡単な全頭レビューもやっておきたいところ。

これやっとくと実際にカタログDVDを見てからの擦り合わせにも使えて便利なのよね。

 

さあいよいよ今からW杯もフランス×ベルギー事実上の決勝戦ともいえる一戦。

僕はまた裏のリバプールプレシーズンマッチトランメア戦)と同時観戦するよ!