楽しいカオスを作るのは、楽じゃない

リバプールFCに狂い、サラブレッドを愛し一口馬主で悪戦苦闘するオタクが、今世のカオスに身を沈めながら「みんなもこっちに来いよ」と足を引っ張りたがるブログ

シルクホースクラブ2018年1歳馬募集④ ちょっと寄り道。大活躍の現3歳馬、その募集当時の自己評価を振り返る

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え~、昨年がちょっとあまりにも時間が取れずこうして記録に残しておくことができなかったので、一昨年分、2冠牝馬も登場した現3歳をザックリ評価した記録を振り返っておく。

僕は以前gooブログさんでこういった一口出資の記録を残していたんだけど、今回はそちらからの主にコピペという形で誤字だけは訂正しつつ目ぼしいところをいくらか抜粋してきた。では以下に。

 

まあどんな感じで評価(とか言ってしまうとなんかアレだが)するか一応基準つくっておく。

◎ こらOP級やろ。
○ OP級まで突き抜けられるかは微妙だけど、上級条件までは行けるんじゃね?
▲ 甘めに見て1~2勝級ってとこかなあ。
× あかん。これはあかん。

みたいな軽い感じでいってみよう!!
あ、あと見方について。
基本的には横見の写真と測尺、DVDでの動きから判断。配合オタクではあるが、今回の判断基準では馬のデキそのものを重視して配合あくまでも実馬との擦り合せの1ファクターとして扱う。

 (だいたいこんな感じですり合わせを重視したんだな。うん。)

1 パーシステントリーの15 牡 藤沢和雄 ディープインパクト
評価は○

ディープ牡馬としてサイズは文句なし。馬の造りも歩様も文句ない。ただコレ! という特長もない。
そのへんは配合からも見て取れるんだけど、ミスプロクロスとSeeking the Gold×Nijinskyの母系からして何かダラっとして決め手に欠ける感アリ。
他にそういう面を補強する血もないし、それが実馬にもそのまま現れてるような。
馬自体は確かにイイからじわじわ力つけて気がついたら出世してた。みたいなイメージ。
どうでもいいけど母父Smoke Glackenって妙にデカく出たりするよね。

(残念なことになってしまったオブセッション。だいたいイメージ通りの馬だったな)

 

2 メジロツボネの15 牡 尾関知人 ディープインパクト
評価は◎

個人的にそのうち、安心と信頼のみたいな枕詞が付いてくるんじゃないかな? って感触があるシルクのノーザンファーム洞爺湖馬。
ここはこのところ中々配合を重視して馬を作ってきてるので結構好みな馬が多い。というのは置いといて、、、
まずちょっと小さめ。馬体の纏まり具合や血統からしても恐らくもうそんなに大きくもならないと思われる。
ディープと相性のいい血も多くて歩様も特に問題ないし、ほっといてもそこそこ走りそう。母父スウェプトがどんなもんか判断つかないが、マイル前後でいいとこありそうだけどね。

(重賞制覇寸前までいったグローリーヴェイズ。こちらも概ねイメージ通りだったけど、こういう馬体や配合でもしっかり中距離に寄せてくるディープの力は凄いと唸らされた)

 

3 モシーンの15 牝 木村哲也 ディープインパクト
評価は◎ (★)

今年最もドキドキしてページを開いた馬w
パッと見から如何にもディープ×デインヒル。相性の良さは確かでもなかなか調和させることが難儀な組み合わせ。しかしこれは良く出来てんじゃないか?
尺も全く問題なし。更にドキドキして動画を開く・・・・・・。ちょっと硬いかな? とは感じるけど肉付きも節々もしっかりしてて十分な筋力ありそうだし、ちゃんとディープらしい肌質。
全身しなってバキューンと伸びる感じとは違うけど、そもそも牝馬版ミッキーアイルみたいなのをイメージしてたから一安心。キムテツだけどダメ元で申し込んじゃったよw

(こちらはきっちり重賞制覇したプリモシーン。ディープ×デインヒルはセックスバイアスが牡馬に寄るとはいえ、これくらい良いとこどりできていれば牝馬でもしっかり走るという例になった。キレるというよりは加速力が凄いというこの配合の成功例をきっちり表現できてた。それだけに今年のモシーン17もデキは問題ないと思うからおそらく走る。ただサイズの事とかあってどのレベルまでいけるのか? となると難しいよね。なんせ1億5000万円ですからね~)

 

6 スナッチドの15 牝 鹿戸雄一 ハーツクライ
評価は▲

横見の時点ではガッツポーズ。質感も素晴らしくてこの牝系らしい流線型の前傾姿勢で如何にもピッチでズバッときそうな切れ味を感じさせる。
ハーツの緩さもないしサイズも文句なく、上に大きくスラッと細身の脚付きも好印象。あとはこの前の繋ぎがどうかだけ・・・・・・
という気分で動画を見て表情曇る。うーんやっぱりかあ。さすがにこれはクッション足りないよなあ。
こういう姿勢の馬でもあるし相応の負担はあるだろう。単純に足も細いし。○付けて出資候補にしたかったけどさすがにちーとばかしリスキーやね。

(リスクを大きく見ちゃうとどうしてもこういう評価になってしまう。でも結局抽選全負けしたからリスク上等で出資したんだよねキャンディケイン。実際に大事な時期にあっさり骨折してしまったわけだが、今のところ溢れる才気が帳消しにしてくれている。まあ結局今後も足元との戦いになるね。脚さえ持てば十分OPレベルまで出世できる能力はあるから)

 

9 ラトーナの15 牡 木村哲也 ステイゴールド
評価は○

これもぼってりしとるなあw なんか凄く骨太そう。母ちゃんによく似てると思う。
この身体相応の緩さは見られるものの、現時点でも脚捌きには見所あって素材の良さは感じる。ただこれも両前危なっかしいなあ。
磨かれてビルドアップすればステゴ×デインヒルらしいバッキバキの好馬体に様変わり出来るかもしれないけど、その前に壊れそう感がひしひしと・・・・・・

(相当な高素質馬であると思われるディロス。これは実際素晴らしい馬体にビルドアップされてさすがノーザン様だなあと思い知らされた。情報を特におえているわけでもないため理由は不明だが、かなり休み休み使われている。気性面なのかな? とはいえこういう馬にはキムテツの使い方は存外合っていて良かったのかも? 出資者の心情とはきっと相違あると思われますが)

 

10 ポーレンの15 牝 久保田貴士 ステイゴールド
評価は×

これはさすがに走る走らないを論ずる以前の問題じゃないかい? こんなの混ぜてこないでくれよ怖すぎるわw
癖の一言で片付けてしまうにはあまりにも、ねえ・・・。
活躍されたら馬の見方が180度変わってしまう馬その①。とりあえず平泳ぎなら天下取れそう。

(平泳ぎなら天下獲れそうとかバカにしてごめんなさいムーンライトナイト。もう一回り成長があればもっと活躍できそうな素質馬だし馬はわかんないねえ。これを書いていて、先週レコードで新馬勝ちしたウィクトーリアのことを思い出したんだけど、あれも実は当時Twitterでバカにしていた。まあ配合と横見の素晴らしさから動画見ての落差が激しすぎて勝手に失望しちゃったからなのだけれど。あんな歩様見せられるとちょっと……ねえ…。難しい)

 

12 シルクプリマドンナの15 牝 和田正一郎 ダイワメジャー
評価は○

動画で見るといい馬だなぁこれ。既に十分な筋肉量をまとい、肌質もよく可動域もあって大きく動け、かつ膝下が機敏でこの血統らしい回転力もしっかし備えてる。
心身ともに完成度高く早い時期からいけるだろうけど、とにかく脚がいつまでもつかっていう勝負。そんな風に考えるとやっぱりこれも微妙に割高感あるんよなあ。

(単距離で活躍中ラストプリマドンナ。やっぱり早い時期の活躍には見てわかるレベルの完成度とか重視した方がいいんだろうなあ)

 

14 ブラックエンブレムの15 牝 小島茂之 オルフェーヴル
評価は○ (★)

価格が発表された時点でそんな気はしてたけど、やはり小さかった。去年の当歳お披露目にいなかったのも単純に出せる状態じゃなかったんだろね。
けどこの馬の問題はその小ささだけ。骨格バランス、筋肉の質、繋ぎのスナップも膝下の機敏さも、全てが両親を彷彿とさせ、和合性を感じる。
少々肩の出が窮屈なのは気にならなくもないが、身体がちゃんと成長すれば何とかなるやろ。成長すればね・・・・・・。
両親ともに決して大きな馬ではなかったし、なんとか420キロくらいでレースができれば・・・・・・。
まあただでさえ成長遅れてそうで、この体高と管囲。難しい要求なのは重々承知。純粋な評価としてはこれ以上は無理。
それでも配合を知った段階から目をつけていた馬であり、濃厚なHyperionパワーでサイズのハンデは補えないものか? という期待を込めて大抽選会突撃。

(結果的に実績でGETできたマルーンエンブレム。この馬の場合は配合や馬のデキそのものには過去最高に自信があった。これが良く見えない人とは話にならないだろうってくらい。ただ大きくなれないのも予期できていた。長くやってると各ファクターから読んで経験則でわかるね。だからほんとにこちらは長所に賭けたギャンブルだったのだけれど奇跡的に輸送減りしないというストロングポイントが隠されていたおかげでそれなりの成功は収められそう。やっぱ長所を見ないとダメなのか)

 

18 フサイチパンドラの15 牝 国枝栄 ロードカナロア
評価は○

3000万かぁ・・・・・・。
確かに馬は良い。どこにも狂いはないし質感も飛節も前の出も良い。ただコレ! という特長がないのも確か。
基本的なフォルムや捌きはこれまでのパンドラ産駒と大して変わらないが、Nureyevクロス馬らしい膝下の動きも見られる。
あとはもう単純にこれまでで最もスピードのある父を迎えてどこまで違いが生まれるか?
それに賭けられるかだけだと思う。3000万かあ・・・。

(春の2冠牝馬アーモンドアイ様。結論、ノーザン様の値付けを信じろ。

年々相場が上がってきているからか今となってはこれが3000万ってむしろ安いなってくらいに思わされるのが一口馬主の怖いところですねw 元々きっとカナロアは柔らかく出しすぎるからspecialで締めた方が良いはずだとリスト段階から買う気満々でした。だからこそこんなに3000万で悩んでた。バカだねえw)

みんなで振り返ろう後の2冠牝馬様。↓↓

www.youtube.com

 

19 ツルマルワンピースの15 牡 大竹正博 ハービンジャー
評価は▲

一見いけるんじゃねこれっと思わせるハービンジャーらしいハービンジャー。
個人的に、相手にNorthern Dancerクロスがない方がベターなハービンとキンカメでこのNorthern Dancer盛り盛りっぷりは
それだけで胃もたれしてページをそっ閉じしたくなるレベル。
頑張ってちゃんと見ると歩様は力強いし造りも特に問題ない。ただ前述した通り個人的にこれを推すのは無理だし、見る限り恐らく気性的に一癖あるタイプ。
適性もよくわからないし、わざわざこれでギャンブルに出る必要もないのでは?

(ブラストワンピース。この世代で最も自らの知見を更新させられた馬。こういうハービンありなんだな。むしろ早い時期からしっかり走らせようとするならこういう配合とそれが表現された完成度の高さがある馬の方が良いんだなと。こんなに走るとは全く思わなかったよ)

 

22 ルシルクの15 牝 戸田博文 ゴールドアリュール
評価は○

これは芝馬なんじゃないかなあ。
ロベルト×FDにゴルアなのにこんなに柔らかく出すのはキューの一族の力かね。
遅生まれの牝馬としては非常に立派な体躯を誇り、動かしても各関節にゆとりがあってどこにも苦しいところ無く、胴も脚も長くて目一杯に伸ばし実に大きく動く。
それでいて必要以上の緩さも感じさせず脚先まで芯が通っててしっかりした反発力もある。
純粋にいい馬だなと思った。
ただ、ゴールドアリュール牝馬としてこれがどうやって大成するかの絵が描けなくて自分にはここまでの評価しかできなかった。

(芝のマイル前後で結果出したラソワドール。こういうの読み切れるようになったのは自らの成長を感じる。なんてな)

 

23 メジロフランシスの15 牡 堀宣行 スクリーンヒーロー
評価は◎ (★)

今年の動画印象点部門第2位。
全兄がモーリスでこのニックス配合。更に堀でノーザン様の値付けは1億ときたもんだ。サイズも文句ないし、この段階で配合オタク的にツーベースヒットは確定済みw
しっかり馬を見てみよう。
骨格バランスに文句なく、反発力が凄い。苦しいところもなくて、まだまだバルクアップ前の、表面に贅肉をしっかり残した状態にも関わらず既にきっちり締まりがある。
曲飛の歩様と硬めの前繋ぎのせいで余計にそういう感覚を受けるんだろうが、本来配合から考えると安田やMCCまでぶっこ抜いてしまったモーリスの方が鬼っ子と呼べる存在であって
こういう馬に出るほうがよっぽどしっくりきて頷けるってもんだ。
実際同じ時期のモーリスと比べるとあちらの方がいろんな意味でゆとりのある造りをしていた。
癇性の強さは動画からでも見受けられるし、たぶん適性的な話をすれば兄よりもっと距離も持たず小回り急坂向きなタイプかと。
どこを狙える? と考えると中々難しい馬だとは思うが、せっかくだからこういう馬で夢を見たいなあ。

(悩めるルーカス。これは本当に動画の見栄えよかった)

 

25 バグダッドカフェの15 牡 栗田徹 ダノンシャンティ
評価は◎

ちょっと冒険してみたw
フジキセキ×Unbridledのニックスへの信頼度がグラドゥアーレで個人的に上がっているのも大きな要因だったりして。
幅がありボリューム感満点で重心が低めのシャンティ産駒らしい馬。
母がちょっとクロスがキツくて、もうちょっと緩和している方がベターな事もあり単純に配合的にグラドゥアーレよりも上の評価はしづらいが、
馬そのものとしてはこちらの方が可能性を感じるのも確か。
動きはとにかく硬さが目立つが器とボリューム感は申し分ないし、曲飛の前傾姿勢で膝下のスナップが効いた回転系の歩様からして一定レベルのスピードがあるのは間違いない。
配合や動きからして気性の強さもありそうでタイプ的にそこも強調材料ではある。
ただ正直短いところのトップレベルで戦うには強靭さが足りてない。特に後肢は現状本当に頼りない。期待と不安が表裏一体な馬ではあるが、一発ないかなあ。

(芝のマイル前後で活躍しているキューグレーダー。やっぱりちょっと中途半端感の残る感じではあるが馬の器さえあればこえくらいは問題なくやれるってのを証明してくれてる)

 

30 アンティフォナの15 牡 菊沢隆徳 ローズキングダム
評価は○

愛馬グラドゥアーレの弟。予想通りアンティフォナって結構主張強いな。この辺はスナッチド譲りなのかね。
橋口先生を愛した者としてはローズキングダムっ子というだけで自然と食指が伸びるわけだが、この母の子は体質がイイよね。
グラドゥアーレも募集時から筋肉と関節の柔軟さが良かった。この子も同じ印象を受けるし、同時に父の違いも如実に現れている。
ローキンの子を何頭も見てきたわけではないからその点は何とも言い難いところだが、本馬は現状で体高も管囲も申し分なく、
単純にまだ薄っぺらいけどしっかり芯は通ってて運動神経ありそうでどんどん良くなってくるだろう。
そもそもローキン自体がそういう馬だった。
配合的なかみ合わせは今ひとつだったりガツンと突き抜けるような要素は見当たらなくとも、それなりには。

(OP2着もあり1000万勝ちで準OPまで順調に出世中アンブロジオ。アンティフォナは本当に毎度種馬を立てながら良い馬を出してくる。今年のリアルインパクトも実にその通りの馬。ただちょっと脚が怪しい)

 

まあ、あとはだいたいボロカス書いてるw

殆ど関東勢を掘り返すだけで反省材料としては完結してる気もするけど、そもそも関西勢は全頭分レビュー書けていなかったのでちょうどよかったり。

スマホにメモしてあった馬の中ではインディチャンプへの評価が反省材料になりそうだったから載せておこう。

「ウィルパワー」小さいこと以外完璧。もともと繁殖として大注目していたウィルパワーからいきなりこのレベルの馬が出てくるのは嬉しい。動画凄い良かった。これは素晴らしい。ネガ要素はステゴ×ミスプロ牡馬なのとステゴのマイラーで大物は? って部分。そして音無にいくんだからきっと気性も危ないところがあると想像できる。そこら辺の兼ね合いと予算の問題のみ。

(これはイメージ通りの馬だった。ちなみに今猛烈に買わずに後悔しているw)