楽しいカオスを作るのは、楽じゃない

リバプールFCに狂い、サラブレッドを愛し一口馬主で悪戦苦闘するオタクが、今世のカオスに身を沈めながら「みんなもこっちに来いよ」と足を引っ張りたがるブログ

シルクホースクラブ2018年1歳馬募集⑤ 最終的な全頭分の詳細レビューを残しておこう。関東馬編 前半。

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締め切りギリギリもギリギリ、ようやく出来上がってきたのでまずは関東馬から。

今年はちゃんと全頭分書き残せそうでよかった。

シルクホースクラブ2018年1歳馬募集① なんとかカタログ・動画が出る前に、字面からだけの第一印象メモ作成終わったから備忘録。 - 楽しいカオスを作るのは、楽じゃない。

 

シルクホースクラブ2018年1歳馬募集② なんとかカタログ・動画が出る前に、字面からだけの第一印象メモ作成終わったから備忘録。関東馬編。 - 楽しいカオスを作るのは、楽じゃない。

 


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最初の第一印象から、ウォーキング動画と横見の馬体写真が公開されて

あらためて血統表ともにらめっこしながら各馬それぞれのプロフを擦り合わせていく形。

年を重ねるごとにだいぶ制度も上がってきた自負はあるから、今年はツアーなど実馬を確認しないままでどこまでやれるかの個人的なイイ指標になるはず。

とはいえ来年こそはツアーも参加してちゃんとより自信をもって判断できるような環境が整えばなあと思う反面、結局のところまだまだ後追いですり寄ってくるお金持ちたちによって青天井に吊り上げられていく実績ボーダーや、各自1頭入魂で確保しやすくもなる抽選優先馬制度のおかげで、今後は僕のような中途半端にお金を投入する層が最も被害を被るようになっていくと容易に想像できるので、ちょっと虚しさがあったりしなくもない。

まあそれはそれとして、今年のデータは今後数年は活かしていきたいのでしっかりやっていこう。

前置きが長い。

 

あと2つ、まず募集馬の脚の判断に関して。

これはおそらくみーんなが最も気にする部分ではなかろうかと思うが、個人的にはもうシルクでは殆ど気にしないようにした。

理由は簡単、どうせノーザン様ならだいたいなんとかしちゃうから。

今のノーザングループにはそれだけのモノがある。ちょっとした内向やら外向やら個体独特の癖やら、ちょっとしたものなら気にしない。

あくまでもちょっとしたものに限る。血統的な特性とかはなかなか判断難しいけれど、構造レベルで大きな問題を感じるものはさすがに切る。

それはただのギャンブルだからそこに大金張れるほど僕は富豪ではないゆえ。

 

せっかくなのでランク付けて評価していきたいと思うんやけど、できるだけ細かく刻んどきたいな~って事で6段階評価にする。詳細は
AA - A - B - C - D - E 

順に、AA まずOP重賞走るレベル、OPまでいけるかも、上級条件は固いやろ、C まあ2つ勝てれば御の字かな、目指せ1勝、E 順調にたくさんレース走れるといいね。

かなりオブラートに包みつつニュアンス的にはこんなところで。

 

それでは、頑張って行ってみよう! まずは20番まで。

 

1. モシーンの17 AA

もうワンサイズ欲しかったのは間違いないけど、全姉見たときと同じくディープとデインヒルの美点が綺麗に共存できていると感じたし、姉以上にこっちは牡馬な分か精神的にもゆとりがありそうなのは良いな。今のところ。

そもそもセックスバイアス的にディープ×デインヒルなら牡馬の方がよりイイってのもある。

気になる点も何もなくて減点材料一切なし。それならこの好配合馬はこういう評価になる。たださすがに高いw

 

2. キューティゴールドの17 AA

尺も横見でも特に問題なし。楽しみに動画見たがこれまでシルクに出てきた上とはあからさまにデキが違う。
前繋ぎのクッション性に違和感があるのは上とも同じで血統的な癖なのかな? とも感じたがそれよりも全然程度は許せる範囲だから気にしない。
前の捌きはショウナンパンドラにも通じる絶品の表現され具合。全身の可動域は如何にもこの配合ならこうって感じだし、今回はまずいけるっしょ。悩んではいるけれどキムテツなので……w
あとはどこまで大きくなれるかな? ってところだけだが中型程度までは問題なく育つだろうし大丈夫。
 
3. ピラミマの17 AA
個人的には全姉の方が見た目の大物っぽさ感じられて好みだったけど、こっちはこっちでよりアンブライドルズソングぽいというか、ディープ×アンブライドルズソングなら素直にこういう体型体質に出る方が無難に走るのではなかろうか。後ろの造りとか捌きからして姉よりもリヴァーマンらしいキレを引き出せそうに思うし大仕事やるかもしれない。
こういうタイプの馬ならあんまり大きくなくても大丈夫だろうし中型くらいには確実に育つだろうからサイズも何も問題ない。
ただ前肢だけはどうしても気になってしまうから、前からの止め写真は見ておきたかった。
欲しいけど、牝馬でこれはたっかいなあw
 
4. ルシルクの17 C
おい、なんかやたらガタガタしてんぞ大丈夫?
この配合ならやっぱ牡馬じゃないとなあ。から印象変わらず。
しかも遅生まれでダイナフォーマー感満載だから噛み合ってなさ過ぎて現時点での判断がまるでつかない。残りそうだから経過は見ておきたいところではあるかな。
なんでも最低限は走らせるルシルクの子供だもんね。
現状ではまともに走れるのか? ってなっちゃうからこれ以上の評価はできない。
 
5. サロミナの17 C
これは凄いな。
なんだこの圧倒的なフィジカル。適性がどこにあるのかまるで想像つかないがこの豆タンクめっちゃケンカ強そう(小並感)
死語を使ってしまうほど語彙力を奪われるインパクト。ちゃんと評価しろよってところだがこんなの予測しようがないですw
これで堀なんだもんなあ。どうなるんだろこの馬。気が付くと東京1400とかで突進してたり東京ダート2100とかでノッシノシ走ってそうなんだけど。つまり適性がさっぱり読めない。
 
6. ポーレンの17 B
なかなかイイのではなかろうか。ポーレンも結構主張が強いなと思ってはいたがこれはイイ感じにまとまっている。
前述していた通りオーペンとハーツは合うはずだし、この馬はChief Singer持ってるのもポイント高くて位置もいい。ハーツのツボは抑えてあるしちゃんと表現されているから、母の繁殖ポテンシャルと厩舎自体を信用しきれない面はあるがどうせ残ると思われるのでいざとなれば一考したい。
 
7. ラックビーアレディトゥナイトの17 E
さすがに前脚が怖すぎる。血統配合面からポテンシャルは間違いないんだろうが、とてもじゃないけど順調にレース使っていけるとは思えないけどなあ。尾関というのを加味しても危なっかしさそのものはノーザン側も認識しているんだろうし。
仮にまともに使えていけば短めの距離でいくらかやれるのでは。とはいえお値段から考えちゃうとね。これは単なるギャンブルになってしまう。
 
8. フラニーフロイドの17 C
右前がぽっこり。
でかいというよりは現状単に太りすぎって感じ。
そういう体質なんでしょね。おかげで見栄えはしないけど、そもそも配合的には今年1.2を争う安パイだと考えていたから小さいよりは大きな方がよっぽどマシ。
ただ上がひたすら体質面やらなんやらで苦労を重ねてきたわけで、この馬の前脚を見てもそういう不安要素が払拭されたわけではなさそう。
まだ余裕で上にも伸びて大きくなる形だからレース時500キロは超えるだろうから、いくら安いとはいえやっぱりリスクを許容できるかどうか? の判断は必要だろう。個人的には、今年わざわざこれを選ぶ必要ないだろうという結論に。
 
9. プルーフオブラヴ C
成長期真っ只中なのかちょっと体型崩れてる。全体のアウトラインや四肢の送り方なんかは平均的なカナロア産駒といったところ。
シアトルスルーの影響をそこはかとなく感じさせる動き。この配合ならもう少しキビキビ動ける方が好みだったかな。牡馬らしい緩さもあるからその分まだまだ変わる要素もあるとは思う。
 
10. ローマンエンプレスの17 B
これはなかなか面白そうな動きをする。単純にデキが良さそう。
specialクロス自体はもちろん喜ばしくても母父Sadler's Wells経由ってどうなんだろうか? とどうしても思ってしまう。とはいえこの馬はShirley Heightsも抱えていることでバランスよく発現している感じ。
体型や前捌きだけ見てるとまあヌレサドクロス馬ってところだが、存外造りにゆとりもあってそれだけに留まらない雰囲気もある。
牝馬でもあって母父サドラーの重苦しさを緩和できているのはいいね。ゆったりした距離で安定して走ってきそう。
 
11. ロザリンドの17 B
今年一番好きで一番期待したい配合馬。
そしてやっぱりユルユルだったw
 
本格化は間違いなく遅いだろうが一口牡馬においてはそこはそんなに大きなデメリットではないし、これだけの配合レベルなら最低限間に合うはず。
でもこれキムテツなんだよね。厩舎のやり方とこういうタイプの馬が合う気があんまりしないんだなぁ。
パンとしてどうなるかあまり想像つかない現状の緩さだからなんとも言えないが、後ろの構造からしてもキレとかそういうのとは無縁なタイプだと思うからOPレベルで突き抜けられるような所までいけるのか? って懐疑心はどうしても残る。
 
12. アイムユアーズの17 A
配合通りのさすがの完成度。
よく纏まってて好印象ですね。
(みんなそうだろうからムチャクチャ人気するんだろうw)
馬そのものもこれだけ綺麗に四肢を使えるならちゃんと配合的特長を生かせることだろう。こういう配合のオルフェなら牝馬に出たのもよかったね。
人気しまくるのわかりきってるから、そこにあえて飛び込むか、否か。その判断だけでしょ。
 
13. ウインフロレゾンの17 B
よく纏まってる。実にハービンジャーらしい馬。配合通りにまだまだ緩そうだしホントは進み具合見ながら決断したいタイプなんだろうけどね。
特別構造上気になるところはない。ただ、ハービンジャーらしく後ろ繋ぎがゆるゆるでこれがトップレベルでのキレ負けにだいたい繋がってて、そういう特徴をこの馬も持ってはいるから、行けても準OPまで。今はそれくらいのニュアンスでみておきたい。
 
14. ウィズザフロウの17 D
これもまだ緩い。プチノワール経由での母のHaloクロスをあまり活かせていないかな。
どちらかというとミスプロクロスの影響を強く感じさせる体質と歩様。
上手く育てばもうちょっと上までは目指せるかも? くらいかな。可もなく不可もなく。
 
15. ワイオラの17 C
ノーザンダンサーの強いクロス持ちの母にキンシャサはイイ判断か。馬もそれらしく頑強そうな造りに出ている。
全体的にシャープに纏まっていて悪くない。
特筆するところはないけどこれは手堅いんじゃなかろうか。
ただ前脚は危なっかしいから順調にいければもう一歩上まであるか? ってところか。
 
16. アコースティクスの17 B
如何にもアコースティクスらしい体型体質。ワイオラよりもさらに印象は良い。
綺麗な3/4ノーザンダンサーの1/8サンデーでもあるし、これでHaloクロスがあるのもい。
なかなか侮れないのでは? 1点、牡馬だったらなあとは思ってしまう。
1400前後で小器用にこつこつ走ってそう。
 
17. ヴァルホーリングの17 C
後ろ足のガニ股加減にちょっと萌える。
これなんで募集されたんだろ? なんて身も蓋もない感想は置いといて、
RelianceとMatchの全兄弟クロスで母父Hallingらしくダラッとしたイメージ。
だからなんだか野暮ったいが、エピファは本当にエピファらしく前の捌きがそれっぽい馬が多い印象。牡馬なのはよいのではなかろうか。うん。とりあえず。
 
18. アドマイヤセプター AA
測尺も完璧、流麗なアウトライン、適切なバランスでの肉付き、どこにも窮屈なところがなくすべてがスムーズ。文句なし。
配合の良さは各所で散々語られるだろうしここでは触れないけれど、とにかく血統オタクとしては今年一番欲しかった馬。そう、欲しかった馬である。(もうすでに絶対取れないから過去形)
この母と早生まれがあるにせよとにかくすでに完成度が抜群。今JFやったらこの馬が勝つでしょw
血統配合だけでなく、前も後ろもウォーキング動画から判断できるレベルでの動きは最上級。
これは目に焼き付けておきたい。僕にとってはこういう動きをする馬が欲しいという理想形。そのうちまた別の場で触れたい馬。
 
19. カリの17 E
動きが硬いなあ。
現状ガタガタしててどう表現すればいいのか。
構造上カリで前脚がこういう造りならさすがに危なっかしすぎるしちょっとパス。
 
 
20. シェアザストーリーの17 D
牝馬なんですが、ごっつごっつしとりますねえ。
ただでさえ健康面が心配になる母産駒。仮に素直にダートに寄るとして順調に仕上がるのか心配。
キズナはもっとスマートな配合の方がいいのかな。
 
 
後半へつづく。

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