シルクホースクラブ2018年1歳馬募集⑨ 最終的な全頭分の詳細レビューを残しておこう。関西馬編44番~最後まで
え~、最後の最後まで申し込む組み合わせに悩みまくっておりまして締め切り前にアップするの間に合わなかったですよっと。
締め切り日も前日を遥かに上回るPV数があって、こんな場末にもいらっしゃったり、みなさんギリギリまで悩んでおられたんですかねえ。今年の1次募集の票読み実績ボーダー読みは本当に難しかった。
さて結果的に実際に申し込んだ馬たちと選んだ理由、そこに至るまでの思考の流れとかもまた別で残しておくとして、まずは残りの関西馬と総括を書き切ってしまいませう。
シルクホースクラブ2018年1歳馬募集⑤ 最終的な全頭分の詳細レビューを残しておこう。関東馬編 前半。 - 楽しいカオスを作るのは、楽じゃない。
シルクホースクラブ2018年1歳馬募集⑥ 最終的な全頭分詳細レビューを残しておこう。関東馬編 後半21番~。 - 楽しいカオスを作るのは、楽じゃない。
シルクホースクラブ2018年度1歳馬募集⑧ 最終的な全頭分詳細レビューを残しておこう。 関西馬編。~43番まで。 - 楽しいカオスを作るのは、楽じゃない。
以下お約束の前置きコピペ
これはおそらくみーんなが最も気にする部分ではなかろうかと思うが、個人的にはもうシルクでは殆ど気にしないようにした。
理由は簡単、どうせノーザン様ならだいたいなんとかしちゃうから。
今のノーザングループにはそれだけのモノがある。ちょっとした内向やら外向やら個体独特の癖やら、ちょっとしたものなら気にしない。
あくまでもちょっとしたものに限る。血統的な特性とかはなかなか判断難しいけれど、構造レベルで大きな問題を感じるものはさすがに切る。
それはただのギャンブルだからそこに大金張れるほど僕は富豪ではないゆえ。
せっかくなのでランク付けて評価していきたいと思うんやけど、できるだけ細かく刻んどきたいな~って事で6段階評価にする。詳細は
AA - A - B - C - D - E
順に、AA まずOP重賞走るレベル、A OPまでいけるかも、B 上級条件は固いやろ、C まあ2つ勝てれば御の字かな、D 目指せ1勝、E 順調にたくさんレース走れるといいね。
かなりオブラートに包みつつニュアンス的にはこんなところで。
それでは頑張って一気にいってみよう!
44. シャトーブランシュの17 B
初子だけれどなかなか安定感のあるしっかりした馬だと思う。それゆえノーザンダンサー4/4らしくちょっと武骨な方向に振れちゃったかなという感はある。
とはいえ母自体も配合通り野太くナタ斬れるタイプであり、この父と抱えている血からしても、いざ走らせてみるとそんな母とよく似た斬れ方を見せる馬なのではなかろうか。渋い活躍しそう。
45. チアズメッセージの17 C
名繁殖。まだまだ活力は残っております、といったところか。カナロアの力なのか。
小柄には出たものの、バランスよく丸っこい体型からの脚捌きからなかなか素質は感じる。
とはいえまだまだ非力感も強く成長待ちではあるね。さらにグンと成長したらしたでこの脚で支えきれるのか? という懸念も生じる。この厩舎でもあるし、せっかく素質の片りんを見せてもすぐ壊しちゃいそうな絵が浮かんでしまう。
46. タイタンクイーンの17 C
これ、今年一番どういう反応しようか迷わされた馬。
馬のデキという意味では値付け通りになかなかのモノ。
体型体質や脚捌きも如何にもこの母産駒といったところ。さすがの影響力。
タイタンクイーンを名繁殖たらしめているのはI PASS ~ Ensnareへと続く意欲的で一本気なボトムラインにティズナウが配されている配合形の力が大きい。
そこへ今回はオルフェーヴルなわけだが、この牝系が日本の芝へアジャストするにはやっぱりもう少しわかりやすいスピードとか軽さを父から入れるべきではないかと思うんですわ。
その点オルフェはむしろ自身がそういった要素を母方から求めるタイプで、この組み合わせだといざマッチングしても「姉さんどうしましょ?」「どうしよっか? なんでもいいよ」みたいな感じで話も距離感もイマイチかみ合わず上手くいかないイメージしかわかない。それにこの配合ならやっぱり牡馬だったらまだ良かったのにと考えてしまう。
僕の評価付けはあくまでも配合優先でそこを準拠として、出てきた実馬と知れる情報の範囲内で擦り合わせを行い配合的長所や短所がどういう形で表現されているかによって優劣を付けていくため、馬のデキだけでベースになる配合評価をグンと飛び越えて高評価することはしない。という前提で考えているため、この馬はここまで。
さてどうなるか? 正直オルフェで走らせたらもう白旗上げるしずっとこの母の産駒買っておけばそれが正解となる気がする。
47. ベッラレイアの17 A
ゴールデンサッシュとサッカーボーイの3×3クロスがとにかく目立つが、如何にもマリスター牝系らしい体型と体質に軽く機敏な造り。この配合で確実に中型以上まで大きくなれる馬体を持つのがまたポイント高い。
この配合の牡馬ならこう出てほしい。欲を言えばそれでさらにサイズの保証を得られれば……という血統表を眺めた瞬間からイメージしていた最上の馬が出てきた。
これで走らなきゃもうベッラレイアはダメですわ。また満を持して平田の手を離れ行き先が中内田。これで走らなきゃもうベッラレイアはダメですわ。
単純にマリスター系はナスペリオン累進型が安定して走る。そして種牡馬オルフェーヴルのツボも確実にナスペリオン弄りにある。
ゴールデンサッシュとサッカーボーイの全姉弟クロスがさらに輝いて見えてきます。
やはり競馬を、一口馬主を嗜むならロマンを求めてなんぼ。
なおTwitterの方でも熱く語り公言通り申し込んだものの開票前からほぼほぼ死票で終わる模様w
無念。
48. ナイキフェイバーの17 C
だいたいサンデー系付けとけば安定した切れ味を伝えるこの繁殖らしい子。
脚捌きにも見どころあるし、馬のデキは決して悪くないと思うんだけど
問題はこの小ささ。遅生まれでもあるがこの父産駒でどれだけ大きくなれるかが鍵かな。
49. ヒカルアマランサスの17 D
どーーしても構造的な問題がついて回るアマランサスの産駒たち。
ギモーヴの全妹で今度はどうかと思ったがこれもやはり厳しそう……。
タキオンでこの管囲でこの前脚。さすがにちょっと現役期間を全うするのはしんどいのではなかろうか。決して安くもないからね。
50. パーフェクトジョイの17 C
遅生まれもあるんだろうがちょっとまだ全体的に成長遅れを感じさせ弱弱しい。
母もステゴ牝馬らしい小ささだったしどこまで大きくなれるかな? という懸念はあれど、ルーラー×ステゴでのナスペリ強調型っていうのは興味をそそられるし
ミルリーフ持ちでもあるから小柄でもそれなりにいけるか?
51. モンローブロンドの17 B
顔と馬体と体質が好みでギリギリまで申し込むかを迷っていた馬。
母の繁殖としてのポテンシャルの高さに疑いの余地はなく、意欲的な相似配合も好み。
ただこのプロフで人気の盲点となった原因だと思われる現状での小ささはやはりそれなりに気になった。
個人的にこの血統なら体高の低さはそこまで気にならないんだけど、もう一回り大きければ人気したろうな。
資質としては良いモノを持っていると思う。
52. エンジェルフォールの17 C
骨片トリオの一角。
主張の強いアドマイヤサンデーの一族相手というのはキンシャサに合うだろうし
実際なかなか見どころのある馬に出た。とはいえただでさえ色々と危なっかしい牝系であり実際すでにとん挫が起こってしまったという事実はあんがい重いのでは?
53. シーズインクルーデッドの17 B
こちらも母を立てるキンシャサらしく、ああシーズインクルーデッドだな~という馬に出た。
純粋にかなり馬のデキは良いと思う。
とはいえこの配合のキンシャサ牝馬ってどこを目指すんだろうか? と考えたときなんだか中途半端感あって踏み切れず。
すでに立派な上体がこのまま育ちすぎるとこの脚でもつの? という懸念もあり。
54. ディープストーリーの17 B
母父ディープ経由でのサンデー3×4のエピファネイア牡馬が音無。
人気する要素満載で実際大人気に。
なんだかこの黒くて見栄えのする馬体はボリクリ産駒を彷彿とさせるねw
母父ディープはやはりどうしても小さめに出ちゃう感じか。
実際当馬も動かすと後ろの挙動とかディープ産駒を思わせて影響力を感じさせる。
歩様の印象もかなり良く、これだけディープっぽさがあるならそんなに大きくなれなくてもそれなりに結果が出せるのでは?
フォーティナイナーもいいところにあるしね。楽しみな馬。
55. ベッライリスの17 D
まずこれはどういう意図があっての配合なのだろうか?
個人的に角田というだけでNG入りなのでろくに検討したわけではないけれど、サイズの小ささもあるし、良いところが見いだせなかった。
56. サダムグランジュテの17 B
まあまずダートでしょう。尺も問題なし。厩舎も恐らく合う。配合的な安心感もある。
特筆するような部分はないけれど悪いところもない。そんな馬。
57. レスぺランスの17 A
これも悩まされた馬ですねえ。
まず前提としてスクリーンヒーローのセックスバイアスはあまりにあからさまで。
少なくとも上級レベルでと考えると牝馬というだけで気が引けてしまう。
ただ、馬は文句なし。
硬と柔の発現具合が絶品で血統表のバランス通りの馬が出てきた。
この肉付きの良さで体質は母方にAlzao≒ラストタイクーン3×4持ちらしく非常にしなやかで滑らか。これならスクリン産駒の特長もきっと活かせるはず。
おそらく適性はマイル前後に寄るだろうけど、これが走らなかったらもうスクリーンヒーローの牝馬という字面だけで今後全てオミットするようになるレベル。
58. レイズアンドコールの17 D
これ実はちょっと穴っぽくて安い馬で期待してた。
だが小さかった。この脚の細さもしんどい。さすがにまだまだ非力。
59. テルアケリーの17 D
これもこの血統でこんな小ささの牝馬じゃなあ……
60. プチノワールの17 A
前からディープ付けるくらいなら、よりウインドインハーヘアらしい重しの効いたブラックタイドの方が合うんじゃないのとは思っていた。
イメージ通りの馬が出てきたね。これはイイ。サイズも抜群。
この時期の牡馬相応の緩さは残すものの、それがガチっと決まればと夢を見させるデキ。
春の中山で会いましょう、かな。キタサンブラックのようになれるといいね。
61. アーデルハイトの17 B
アーデルハイトもそろそろ熟してくるころ合いか。
まあこの血統はどうしても脚の問題がついて回るんだろうけど、こちらの方が全姉よりもシャープで軽い造り。少しマイルに寄せるイメージだけどデキに文句もない。活気もある。気も強そう。走ってくるでしょ。
62. アンティフォナの17 A
サンデー系なら何を付けても好形になりしっかり走らせる安心と信頼のシルクが誇るブランド繁殖は今年もいい馬を出してきましたよっと。
弱点があるとすると構造的に前肢がやや窮屈だったり怪しげな産駒を出すことがあるんだよね。
この馬はそっち寄りなんだけど、それでもしっかり膝下伸ばせているのでおそらく大きな問題はない。
ディープとUnbridled's Song、Storm Cat の相性なんかはもう説明不要だろうし、
この構成の母にリアルインパクトならもう目指す方向もはっきりしてる。
これはリアルインパクトの種牡馬力次第で大きなところ狙えるでしょ。
種の力が試される!
63. プロミストスパークの17 C
これはダート馬ですよ! としか言いようのない血統構成。
姉ほどの配合的長所はないのでなんともいえない面もあるがデキは良いと思う。
64. ティフィンの17 C
母の血統構成をホマレボシで綺麗に累進した好配合馬なんだけど、サイズ感もなかなかで動きにも見どころがある。
ただどこに適性があるのか問われると窮するし、ちょっと判断は難しいなあ。
65. テーブルロンドの17 C
友道だし興味深い血統だったから楽しみにはしてたんだけど、さすがにちょっと硬すぎないかなあ。適性も読めない。
おそらく短めの距離で突進するタイプなんじゃ? と予想するが、それで友道ってのはどうなんだろ。ちょっとよくわからないw
★終わったー! なんだかんだなかなか大変でござった。
全体的に今年は平均レベルの高い馬が揃えられたという感想。
だいぶ甘めに評価付けしたつもりだけど、あからさまに即アウト判定したくなるような馬が殆どおらず、だいたいどの馬でもどこかしらに見どころがあった。
反面ずば抜けたモノを感じる馬も少なく、そういうのはやっぱり人気するし、今年からの制度によってそんな馬たちからもどれか1頭だけに絞る必要性があり
本当に申し込み馬選びは難儀したよねえ。