固陋蠢愚→いつかの君へ 呪術廻戦 26話感想
幼魚と逆罰→固陋蠢愚 呪術廻戦 25話 感想。 - 楽しいカオスを作るのは、楽じゃない
さてさて、先週は吉野の母死亡からの暴走があり、遂に虎杖と吉野は敵対する形で向き合うことになってしまった。
冒頭、大人たち(七海&伊地知)の制止を振り切り駆け付ける虎杖という構図。
これは先週のコレに対する虎杖のアンサーとなっていて、否が応でも『死』の匂いと結び付けられてしまう……
そして悲しくも己の呪力をぶつけ合う2人。
人の心なんてまやかしだ。真人の受け売りで命を軽視した発言を繰り返す吉野。
しかし「誰に言い訳してんだよ」とすぐさま心内を看破し
「自分が正しいって思いたいだけだろ」とまったく揺さぶられることなく拳を撃ち抜き吉野の動きを止める虎杖。
この流れは芯の強さとシンプルな直情さが良く出てて実に虎杖らしかったし、五条先生のメンタル訓練の効果も見受けられて呪術師としての成長を感じた。
このあとの、「人の心がまやかしなんて、あの人の(母親)の前で言えんのかよ!!」
まで繋がれるセリフも主人公としての虎杖の人間性が本当によく出ていて、
やっぱりジャンプ漫画だねって強く思わされた。
そして母を持ち出されてあえなく折れた吉野が、虎杖から言い訳だと一蹴された上っ面だけの受け売りを投げ捨てて心からの本音を吐露する。
ぐうぅ……胸が痛い…
虎杖は本当に察しがいいし感受性が強くて、この吉野の訴えだけで何があったのかだいたい理解できた様子。つらいよなあ。お前も。
そこから即座にただ真っすぐ向き合いに行くこの強さよ。こいつすげえわほんと。
いい主人公だ……
母親の死を聞いて、「順平、高専に来いよ」と仲間に誘う虎杖。
だがこれである。
いや近いわw
めっちゃグッとくる良い回だっただけに、ラストのこの構図はもうね、うん、これはダメかもしれないな…なにより初っ端でフラグ立てられたもんな……
続き見るのちょっとキツイ。
真人という呪霊が人間から生まれているという設定がもの凄くキッツイ重しとなっている吉野順平のエピソード。
非常によくできていてやっぱ一味違うな~と唸らされると同時に、このドラマにだいぶ感情移入させられる造りにもなっているから余計にくるよ。
本当に、次話が、恐ろしい。